何だか仕事にやる気が出ない・・・そんな風に感じている20代の社会人は多いものです。
ですが、このままやる気のない状態ではキャリアが不安になりますし、何とかやる気を出したいと思っている方もいることでしょう。
そこで本記事では、仕事にやる気の出ない20代の社会人に向け、「やる気が出ない理由」や「仕事のモチベーションを高める方法」などについて解説。
本記事をお読みいただければ、仕事でやる気を出すために必要な具体的な方法がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
20代で仕事にやる気が出ない理由は?
仕事にやる気が出ないと言っても、その理由はさまざまです。
20代で仕事にやる気が出ない理由
ここでは、上記6つの理由について解説します。
仕事の内容が合わない
食べ物に好き嫌いがあったり、運動や勉強に得意・苦手があるように、仕事も合う・合わないはあります。
合わない仕事で自然にやる気は出ませんし、無理やりやる気を出そうとしても難しいですよね。
仕事が合わない状態を大まかに分けると、以下の3つのパターンが考えられます。
- 仕事内容は得意だけど好きじゃないパターン
- 仕事内容は苦手だけど好きなパターン
- 仕事内容が苦手な上に好きじゃないパターン
この中でとくにやる気が出ないのは、「3.仕事が苦手な上に好きじゃないパターン」です。
仕事内容が得意でも好きでもないため、成長意欲や目的意識が持てず、ずっとやる気がないまま仕事を続ける可能性が高い状態です。
この状態で留まり続けることはデメリットが大きいため、配属先の変更や転職を検討する必要があるでしょう。
仕事内容が合うかどうかは、運によるところもありますから。
実際に仕事をしてわかることもありますよね。
給料が低い
日本の企業は年功序列の傾向があり、20代の若手社員は給料が安く設定されているケースが多いものです。
さらに、20代は雑務などが割り振られることも多く、仕事で成長している実感がわきにくい背景も重なって、より給料に不満が出やすい状態にあります。
若手社員とはいえ、低賃金で時間と労働力を奪われている感覚になると、やる気が出ないのは必然と言えるかもしれません。
とくに入社1年目・2年目あたりの社会人は、低賃金のままコア業務に直接関われない状態が続くため、ことさらやる気が削がれてしまう可能性があります。
コスパやタイパが叫ばれる時代に低賃金×雑務はキツいですよね。
どこまで我慢するのかわからない暗闇・・・やる気が出なくなる気持ちもわかります。
上司と相性が悪い
20代の社会人にとってとくに重要なのが上司との関係です。
どんな上司の下で働くかによって成長スピードも違いますし、その後の仕事観にも大きく影響してくるからです。
相性が悪い上司だと仕事の進め方や教え方に不満を覚え、仕事を学ぶ気持ちも薄れるため、どんどんやる気が出なくなってしまいます。
社員は上司を選べませんから、基本的に我慢するしかないこともやる気を削ぐ原因になっています。
合わないというか、
Yahoo!知恵袋
細か過ぎて伝わらないと思うのでザックリ書かせていただきますが、
パワハラ、モラハラ、セクハラを受けていると個人的には感じています。
これ以上一緒に仕事をしていると心身共に病気になりそう、、むしろ体調には既に出ているので辞めようと考えています。
仕事の内容にも意欲が湧かなくなりました。
どうしても合わないなら異動や転職の必要も出てきます。
仕事を通して上司とは長時間行動を共にするため、相性が悪いことによるストレスの影響は計り知れません。
やる気の問題だけでなく、今後のキャリアや心身のコンディションのためにも、状況によっては勇気を出して環境を変えることをおすすめします。
職場内の人間関係が悪い
社員同士の連携とコミュニケーションが大切な仕事において、人間関係が悪いとやる気を出すことは難しくなります。
ハラスメント・職場いじめ・派閥争いなど、社内の人間関係の軋轢はさまざまですが、どれもやる気を失わせる理由としては十分です。
人間関係をすぐに改善することは難しいですが、相談できる専門の窓口は設けられていますので確認しておきましょう。
今現在において、職場内の人間関係が悪くて辛い場合は、少しでも心の負担が軽くなるように各窓口に相談することをおすすめします。
評価されない・結果が出ない
20代は下積み期間と言われますが、とはいえあまりにも評価や結果が付いてこないと、やる気が出なくなるものです。
人間ですから、職場の仲間に評価されたいと思うものですし、結果によって役に立っていると実感したくなるのも仕方ありません。
ですが、20代はコア業務を主導できる立場ではないことが多いですし、仕事をコントロールする裁量権も持たせてもらえないのも当たり前です。
大きな評価・結果につながるチャンスが来ないため、社内における自分の存在価値が揺らいでしまい、やる気が削がれてしまう20代の社会人も出てきます。
なかなか評価・結果につながらないのは、20代の社会人の辛いところですね。
やれる仕事の中で、小さな結果をコツコツと積み上げるしかないでしょう。
今の仕事に目標がない
勉強・スポーツ・仕事に限らず、やる気を引き出すのに重要なのが目標です。
ゴール(目標)があるからやるべきことがわかりますし、道のりが具体化されると行動を起こしやすくなります。
また、ゴール(目標)に向かって1つ1つ課題をクリアすることで成長を実感し、充実感がさらにやる気を引き出す好循環に入るメリットもあります。
逆に目標がない社会人は何となく日々の業務をこなし、惰性で仕事をするようになってしまいます。
消化試合のように仕事を片付けるため成長や進歩している実感が湧かず、ますますやる気が出ない悪循環に陥ってしまうでしょう。
やる気を出す唯一の方法は「無理やりにでもやり始める事」だ。やる気が湧いてくるのをダラダラ待っててもやる気は湧いてこない。ゴチャゴチャ言わずとりあえずやれ。やってりゃその気になってくる。これは脳科学的にも心理学的にも証明されてる。やる気に行動を支配されるな。行動でやる気を支配しろ。
— Testosterone (@badassceo) April 4, 2022
筋トレ系インフルエンサーとしてポジティブな発信をされているテストステロンさんのTweetです。
正直、無理やりやり始めるのはハードルが高いですが、目標があれば行動も起こしやすくなります。
目標によって行動を起こし、行動によって眠っていたやる気を起こし、やる気によってさらに行動を起こす・・・。
この好循環を作るきっかけに最適なのが、目標を持つことです。
20代で仕事にやる気が出ない状態はやばい?
結論から書きますと、社会人として歩みたいキャリアによってはやばいと言えます。
わかりやすい例として、企業内での出世が挙げられます。
日本の企業は年功序列の傾向があるとお伝えしましたが、年齢を重ねた人に良い待遇を与えてくれるという意味ではありません。
20代の若手時代に人事評価されることで30代以降に差が付き、役職が与えられたり賃金のアップといった、実力に応じた待遇を受けることができます。
また、中堅社員になる重要度の高い仕事を任されるチャンスが来ますが、そういった仕事はやる気があって能力のある社員に集中するようになります。
仕事がステップアップしないと能力も止まり、20代と同じ仕事を30代以降も続けることになるため、企業としても評価のしようがありません。
そうなると人事評価は停滞し、さらに部下や同僚からも舐められるなど、居心地が悪くなることは避けられないでしょう。
これから本格的なAI時代が到来する中において、確実にリストラ候補の社員になってしまいます。
会社員としてキャリアを考えるなら、20代の時のやる気は大切なんですね。
時に空回りしたり、失敗することもありますが、若手時代は大目に見てもらえるもの。
がむしゃらに仕事と向き合うことで得られるものもあります。
ただし20代でやる気を出せばいいという話ではない
終身雇用が崩壊し、収入源や仕事も多様化しているので、個人として稼ぐ能力を持つこともこれからの時代では重要になってきます。
20代でやる気を出して働けばキャリアが約束されるわけではなく、見通しがつきにくい時代というのが現実でしょう。
とくに近年は、働き方に関して大きな変化が訪れています。
コロナ渦によるリモートワークの普及をはじめ、副業やパラレルワークなど、これまでの常識とは違う働き方が一般的になってきました。
さらには生成AIの台頭により、仕事において人の手が不要となる領域が増えることも押さえておかなければなりません。
筑波大学の准教授で研究者でもある落合陽一さんは、出演されたトークイベントの中で以下のようなことをおっしゃられています。
僕たちは1年かけて論文書いたりするんですけど、もし9秒で論文が生成されるとするじゃないですか。で、9秒でつくられた論文を申請したら、ネイチャー誌に通ってしまったりするわけですよ。営業のパワポ資料も音楽もAIがそれなりのクオリティーのものをすごいスピードで生成してくる時代になっているんです。AIは、そのへんの作曲家よりも良い曲を出してきますよ。
J-WAVE81.3FMより
テクノロジーの進歩によって、これから多くの企業が人員削減を行うでしょうし、雇用の競争が激化することは避けられないでしょう。
事実として早期退職を募る企業も出てきていますし、副業やパラレルワークを許容する企業も増えています。
つまり、会社員として評価されキャリアを歩むだけが仕事の選択肢ではなくなった、ということです。
会社員として出世できなくても、他の能力や可能性によって独自のキャリアを歩むこともできる時代なんですね。
仕事にやる気が出ない人のリアルな声
仕事にやる気が出ない人は思っている以上に大勢いるため、特別なことではありません。
20代はもちろん、30代以降の社会人でも、仕事にやる気が出ない人はいます。
大学を出て新卒で入った会社を来月に退職します。
Yahoo!知恵袋より
いまは4年目です。
会社もやっている仕事も上司も全て大嫌いです。2つの部署を経験しましたが、どちらでも仕事には全くやる気が出ず、いつも怒られてばかりいました。
やる気が出なくて仕事が手に付かず、ミスをして怒られてやる気を失うループに入っているようです。
結果、仕事自体や人間関係もすべて嫌いになってしまったんですね。
本人の問題と言いたくなる人もいるでしょうが、人間は正論で割り切れるほど単純ではありません。
嫌なものは嫌ですし、その感情を押し殺してまで働く意味はあるのでしょうか。
仕事やる気出ない
Yahoo!知恵袋より
有給使って休むと仕事が溜まって残業だし、そうじゃなくても毎日残業からの休日出勤だし、ただ長くいる爺のが給料貰ってて3倍の量やってる自分のが圧倒的に給料低いし休みの日は疲れて寝て溜まった家の事をやるだけ
日本の企業は年功序列の傾向にあるため、仕事量に比例して給料が決まらないのが辛いですよね。
年功序列は既得権益などの問題も生んでいますし、若い世代がやる気が出なくなるのも理解できます。
仕事にやる気が出ません。昔からです。どうしたらやる気出ますか?
Yahoo!知恵袋より
私は学生時代から働くのが嫌いで、今は家賃消費光熱費のために月最低20万は必要なのでそのために働いてます
できる限り楽して20万もらいたいので、仕事は極限までサボって適当にやって定時で帰ります
生活のためにはお金は必要ですから、やる気はないけど働いている人もいます。
最低限の仕事だけやり定時で切り上げるのは、良し悪しは別にして、コスパを重視する現代人なら共感するところはありますよね。
他にも、「業務さえこなせばやる気は必要ない」「やる気は無理やり出すもんじゃない」といった意見が見られました。
仕事にやる気がない人たちは、やる気があるフリをしたり、やる気に頼らないように仕組化するなど、さまざまなやり方で仕事をしているようです。
20代が仕事へのモチベーションを高める方法
自分のやる気がどうであれ、働いている以上は責任を持って仕事に取り組まなければなりません。
仕事へのモチベーションを高める方法には、どのようなやり方があるのでしょうか。
20代が仕事のモチベーションを高める方法
ここでは、上記5つの方法について解説します。
専門性のあるキャリアコーチングを利用する
キャリアコーチングによって将来の見通しを付けると、仕事へのモチベーションが高まる可能性があります。
キャリアコーチングとは、入社・配置・転勤・昇進などのイベントを考慮し、1人ひとりのキャリア形成を支援するサービスです。
専門のコーチが、社会人から仕事の悩みや理想、キャリアの不安について聞き取り、キャリア形成の方向性を一緒に考え、アドバイスをしてくれます。
現在キャリアコーチングサービスは「マジキャリ」「キャリドラ」「イチキャリ360」など複数あり、強み・弱みなどがわかる自己分析・キャリアプランの設計・企業選びのアドバイスなどを行っています。
どのサービスも無料カウンセリングが用意されていますので、まずは相談してみると良いでしょう。
強みや将来像など、具体的なことが見えてくると行動しやすいもの。
行動はやる気を引き出しますから、仕事へのモチベーションを高められる可能性があります。
新しい知識をインプットしてみる
毎日同じ時間に出勤し、同じような仕事をこなしていると刺激が少なく、やる気も出にくくなります。
そこで効果的なのが、新しい知識をインプットしてみる方法です。
現代はWEBサイト・本・SNSなどでいくらでも知識を仕入れることができるため、情報元に困ることはありません。
インプットするのはどのような知識でも良いですが、できればアウトプットとセットにすることをおすすめします。
実際に仕入れた知識を行動に落とし込んでみたり、書く・話すなどのアウトプットにより知識が記憶に定着しやすくなり、行動によってやる気が出てくる可能性があるからです。
ビジネス関連のノウハウを仕事に取り入れてみるのが良さそうですよね。
いつもと違った角度で作業に臨むことができ、モチベーションにつながるかもしれません。
新たなことに挑戦してみる
新たなことに挑戦してみるのも、仕事へのモチベーションを高めるきっかけになるかもしれません。
知識のアウトプットにも通じますが、新しいことへの挑戦が刺激になり、体験として感情を動かすことがあるからです。
例えば、苦手だと思っていたスポーツをやってみたら、思いのほか楽しくてハマってしまう、なんてことは良くあります。
人間関係でも、苦手な人を思い切って飲みに誘ってみたら仲良くなり、友人に発展することもありますよね。
ぼくも食事は殻付きの種以外は好きじゃなかったけど、パセリを食べたらハマっちゃいました。
それをきっかけに色んな野菜が好きになり、食事が大きく変わった経験があります!
仕事でも同じことが言え、これまでやったことのない業務に挑戦したり、他部署の人と交流してみるなど新たな挑戦をすることで、仕事への向き合い方が変わることがあります。
仕事への向き合い方が変わることで行動の質と量が変わり、その結果、仕事へのモチベーション向上につながる可能性があるでしょう。
20代ならITエンジニアを目指してみる!
20代の若者向けにキャリア支援を行う株式会社UZUZ(ウズウズ)が提供する「ウズカレIT」は、ITエンジニアを目指す求職者に特化して求職サポートを行うサービスです。
未経験からITエンジニアを目指す人や、手に職をつけてキャリアチェンジをしたい人など、幅広い目的を持った20代の求職者に対応しています。
プログラミング言語・ソースコードの学習をはじめ、実践的な演習問題や優良動画コンテンツなど、学びがはかどる多数の学習環境を用意しており、どなたでも学べる体制が整っていることが魅力ですね。
経済産業省が発表した「IT人材育成の状況等について(※ 1)」によると、日本国内では2030年の時点で約80万人のIT人材不足になる予測がされており、まだまだITエンジニアの需要は高まり続けています。
そのため、20代で何をするか迷った時は、ITエンジニアを目指してみることをおすすめします。
※1 出典:経済産業省|IT人材育成の状況等について
同僚・友人・上司に相談してみる
仕事へのモチベーションがないことを同僚・友人・上司などに相談してみるのも有効な手段です。
相談することでモチベーション上げる意外なコツを聞けるかもしれませんし、同僚・友人が同じように悩んでいることも考えられます。
また、話すことで気持ちが楽になり、仕事への向き合い方・取り組み方が変わるかもしれません。
メンタル疾患や自己啓発にまつわる情報を発信されている、精神科医で作家の樺沢紫苑先生は、以下のようなことをインタビューでおっしゃられています。
悩みは「解決」ではなく「解消」するものである
マイナス10をいきなり0にするのが解決ならば、マイナス9にするのが解消です。たとえば、人に話を聞いてもらうだけでスッキリして元気が出た、となると、もうマイナス9になるわけです。できることをひとつずつやっていくことによって、マイナス8になり7になり、気がついたらマイナス3くらいになっている。すると「なんとかなる」って思えますよね。
flierより
仕事へのモチベーションが低いことを解決するのではなく、相談することで悩み軽くすることが大切なんですね。
思い切って有給を使って休んでみる
どうしても仕事にモチベーションに出ない場合は、有給を使って休んでみることも必要でしょう。
仕事から離れることで見えてくることもありますし、好きなことをしてリフレッシュすることで活力が出てくることもあります。
仕事はマラソンのような長期戦なので、不調を感じたまま続けられるほど甘くはありません。
時には休息を挟み、心と身体を癒すことも重要だと言えます。
有給が取りにくいと感じる人へ
「仕事から距離を取ってみたい」・・・そうは言っても、特別な事情もないのに有給を取るのは気が引ける、そんな風に思ってる人はいませんか?
真面目な人ほどそんな風に思いがちですが、そこまで思い詰めなくても大丈夫です。
キャリア・就職・転職全般に関する研究や調査を行う機関「job総研」が行った「2022年 仕事の意識度調査」によると、とくに理由もなく休むことを肯定する意見は67%という結果が出ています。
仕事へのモチベーションを理由に休むことは罪悪感が出そうですが、多くの人が時には理由もなく休むことも必要だと感じているので、気にする必要はありません。
何をするにも心と身体が資本なので、仕事に向き合う力がない時は有給を使って心身を休めるようにしてください。
やる気の問題ではない場合もある【注意!】
仕事にやる気が出ない原因が、単なる気持ちの問題ではない場合もあることには注意しましょう。
やる気が起きない背景に何らかの病気が隠れている場合もあり、とくに多いのがメンタル疾患です。
社会人が患いやすいメンタル疾患には、うつ病・不安障害・適応障害などがあります。
やる気が出ない状態に加え、少しでも体調に違和感を覚えている場合は、心療内科やメンタルクリニックなどで診てもらうことを推奨します。
どうしてもやる気が出ないなら環境を変えることも必要
色々と工夫したり対処してみても、今の仕事にどうしてもやる気が出ない場合は、環境を変えた方が良いのかもしれません。
とくに、やる気が出ないことを悩んでいる場合は、転職など環境を変える行動を起こすタイミングだと言えます。
20代であれば転職しやすい年代ですし、何ヶ月・何年とやる気のない状態で仕事をするのは勿体ないですよね。
仕事は人生の多くの時間を締めている大切な活動ですし、日々の充実感や幸福を感じるためにも、できれば集中してエネルギッシュに取り組みたいもの。
やる気が出ない状態で続けてもやりがいや成長の手応えをつかみにくいですし、シンプルに楽しくないものです。
また、仕事を通して得られる大きな幸福感も逃してしまうことになりかねません。
次の言葉は、第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウス・アントニヌスが、著書「自省録」の中などに記述した言葉です。
幸福は、その人が真の仕事をするところに存在する。
マルクス・アウレリウス・アントニヌス
哲学を愛した皇帝(哲人皇帝)として知られるマルクス・アウレリウスですが、上記の言葉は仕事への向き合い方・仕事の選び方の本質を突いています。
人間は他者から感謝されることで強い幸福を感じる生き物ですが、仕事はもっとも感謝による幸福を感じやすい状況です。
ですが、やる気がないと行動力も行動量も増えませんから、良質な仕事から遠ざかってしまい感謝をされにくくなってしまうもの。
仕事をする以上、同僚・上司・顧客などさまざまな人に貢献し、感謝を受け取ることで幸福を感じたいですよね。
仕事にやる気が出なくて悩んでいるなら、環境を変えて心機一転スタートしてみるのも大切な選択肢になるでしょう。
やる気に関係する「仕事が合わない」と感じるケースについては、「「仕事が合わない」と感じる時はどうする?理由・対処法や転職すべきケースについて解説」
仕事は他者に貢献しやすいかどうかで選ぶ
人間は他者に貢献する、つまり「親切」によって脳内で幸せを感じる物質オキシトシンが放出され、幸福感を感じるとされています。
幸福感は仕事へのやる気にも大きく関係するため、携わる仕事が自身が他者に貢献(親切)しやすい仕事かどうかも重要です。
他者に貢献しやすい仕事かどうかは、得意・好きなど、仕事へのフィーリングが判断基準になるでしょう。
イギリス・スコットランド出身の有機化学博士デイビッド・ハミルトン氏の著書「親切は脳に効く」には、以下の5つの親切がもたらす効果について記述しています。
- 幸福感が高まる
- 老化の予防になる
- 心臓や血管が強くなる
- 人間関係が良くなる
仕事などで他者に貢献(親切)するだけで、これだけのポジティブな効果を得られるんですね。
オキシトシンの効果は他にも、自律神経のバランスを整える・ストレス軽減・免疫力アップなど多岐に渡り、人間が幸福・健康に生活するためには欠かせない脳内物質であると、さまざまな研究で明らかになっています。
誰かの役に立つとうれしいものですが、科学的な根拠があったんですね。
他者に貢献(親切)する姿勢は、仕事にやる気を出す上でも重要です。
また、感謝の言葉(例えばありがとう)に関しても、言う側/言われる側のどちらもオキシトシンが分泌され、幸福感を感じると科学的に証明されています。
仕事から幸福を感じ、やる気を出すためには、他者への貢献(親切)と他者と感謝し合える仕事を選ぶことも大切です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本記事でお伝えした内容で、とくに活用していただきたいポイントは、以下の3点です。
上記のポイントを押さえておくと、仕事にやる気の出ない20代の社会人が、どのように対処すれば良いかがわかります。
20代は仕事でさまざまな経験をする時期です。
少々の失敗は大目に見てもらえるため挑戦がしやすいですし、30代以降と比べて転職もしやすい年代です。
仕事へのやる気が出ないと悩んでいる時は、20代という若さを活かし思い切ったアクションを起こしてみてはどうでしょうか。
本記事でお伝えした内容が、やる気が出ない状態を脱するきっかけになれば幸いです。